個別の教育支援計画・指導計画について

目次
一貫した支援を行うための計画
支援のための計画
自立活動は教育全般のベースとなる
学校での自立活動

一貫した支援を行うための計画

インクルーシブ教育が常識となりつつあるなかで、一人ひとりの状態に応じた指導を充実させ、必要に応じた支援を一貫して行うために、特別支援学級や通級指導教室、通常の学級に在籍しながら特別な支援が必要なこどもに対し、「個別の指導計画」「個別の教育支援計画」を作成し、活用することが求められます。

個別の教育支援計画の活用で、教育、医療、福祉などの関係機関が連携し、家庭や地域での生活や長期的な目標について進級・進学先へと引継ぎができるようにします。一方、個別の指導計画は、こどもの障害の状態に応じたきめ細かな指導が行えるよう、学校での生活や得意なことなどを記載し、進級・進学先での支援につながるようにしています。

支援のための計画

個別の教育支援計画 個別の指導計画
障害のあるこどものニーズに沿って長期的な観点から支援するための計画です。学校が中心になって作成します。作成に当たっては、医療・福祉・労働などの関係機関と連携し、保護者の意見を聞きながら行われます。 障害のあるこども一人ひとりの教育的ニーズに対応して工夫し、教員の共通理解のために学校における指導計画や指導内容・方法を盛り込んだものとなります。単元や学期ごとに作成されます。

自立活動は教育全般のベースとなる

特別支援学校の小学部と中学部では、障害による学習や生活上の困難を自ら改善・克服するために必要な知識、技能、態度、習慣を身に付けて、よりよく生きていくことを目的とした「自立活動」の時間が設けられます。これは単に自立活動の時間を設けるだけでなく、学校で行われる教育全般のベースとなり、各教科でも取り入れられることになります。

自立活動の内容は「健康の保持」「心理的な安定」「人間関係の形成」「環境の把握」「身体の動き」「コミュニケーション」など6つの内容を盛り込むことになっています。

自立活動については目標や指導内容を明確にするために個別の指導計画が作成されます。このようにして、たとえば心理的な課題をもつこどもやコミュニケーションが苦手なこどもなどそれぞれに対し、必要な指導が行われ、自分でできることを増やしていきます。

自立活動は特別支援学級や通級指導教室でもとりいれることが進められています。

学校での自立活動

よりよく生きていくことを目的とした自立活動をベースとし、調和のとれた育成を目指します。

 



 



 


 




 






学総
習合
の的
時な
間 

自立活動
教育活動全体を通じて指導

①健康の保持 ②心理的な安定 ③人間関係の形成 
④環境の把握 ⑤身体の動き ⑥コミュニケーション

自立活動の内容