「発達障害者支援センター」の役割について

目次
発達障害支援に特化した機関
発達障害者支援センターの仕事
    個別相談でこどもに合った支援を探す

発達障害支援に特化した機関

近年、発達障害という言葉は広く知られるようになりましたが、言葉づかいや態度がほかの人と違ったりすることから、親のしつけや教育などが原因だと誤解されがちです。それだけに、親子が孤立してしまうことも珍しくありません。
発達障害者支援センターは、本人はもちろん家族も利用できますので、発達障害かどうかわからないが、こどもの行動に不安を感じるなどという場合に、利用することができます。
発達障害者支援センターの役割は大きく4つあります。まず、日常生活でのコミュニケーションや行動面で気になることや、保育園や学校や職場で困っていることなどに対する相談支援、2つ目は障害児・者とその家族に対し、家庭での療育方法をアドバイスしたり支援計画をつくったりする発達支援、3つ目は就労に関する情報提供などを行う就労支援、4つ目は発達障害を理解してもらうための普及啓発・研修です。
ペアレント・メンター養成研修のほかに、発達障害児・者とその家族が地域社会で生活していくために、さまざまな支援を行っています。

発達障害者支援センターの仕事

相談支援
発達障害児・者とその家族、関係機関などからの日常生活でのさまざまな相談に応じています。また、福祉制度や利用方法、医療や教育機関などの関係機関などへの紹介を行っています。
就労支援
発達障害児が就労を希望する場合に、公共職業安定所などの労働関係機関と連携して就労のための支援を行っています。
発達支援
児童相談所や医療機関などと連携しながら、発達検査の実施や発達障害児・者の特性に合わせた教育や支援を行っています。
普及啓発・研修
地域住民向けのパンフレットやチラシの作成、後援会の開催を行ったり、関係機関の職員などを対象に研修を行ったりしています。

個別相談でこどもに合った支援を探す

2020年において、発達障害者支援センターは全国に97カ所あります。運営は、都道府県や政令指定都市のほか、都道府県が指定した社会福祉法人、特定非営利活動法人などが行っています。
センターによっては、個別の相談を中心に受けていたり、支援機関に対する支援を中心にしたりしているなど、事業内容はそれぞれ異なります。相談する際には、ホームページで確認するか、地域のセンターにお問い合わせください。