「施設入所支援」とは何か?

目次
昼間は別の施設に出かける人も利用可能
利用料はほとんどの人が無料
施設入所支援が利用できる人
納得できる施設選びのアドバイス

昼間は別の施設に出かける人も利用可能

「施設入所支援」は、「障害者総合支援法」で定められた障害福祉サービスのひとつです。障害者支援施設と呼ばれる入所施設で行われており、夜間を中心に排泄や入浴、食事などの介護や支援、日常生活に関する相談や助言を受けることができます。
昼間は就労移行支援事業などを行うために別の施設(同じ敷地内にあることも)に出かけ、夕方になると施設に戻ってくるという人も大勢います。また、休日は一般の人と同じように買い物をしたり、掃除をしたり、散歩に行ったり、なかには家族のもとに帰って過ごしたりする人もいます。
以前は、日中の活動の場が夜間の生活の場と同じ施設に併設されることが一般的でした。しかし、最近は日中は別の場所で自立訓練や働くための訓練を行い、障害者が地域と関わりながら自立して生活することを目指す傾向にあります。
そのために行われているのが、「個別支援計画」です。利用者の意向も確認しながら個別の支援計画を作成し、計画が決定されると、それに沿った支援が実施されます。3か月から半年に一度は、中間評価が行われ、必要があれば計画を修正し、できるかぎり自立した生活ができるよう支援します。

利用料はほとんどの人が無料

利用料は障害者総合支援法によって負担上限額が決められています。但し、収入がおおむね300万円に満たない人であれば、福祉サービスの利用料は無料になります。また、食費、水道光熱費などは実費負担ですが、これも収入によって減免措置が講じられ、利用料が無料であれば食費や水道光熱費もほとんどの人は無料になります。もちろん、個人で購入するものなどがあれば、その費用については別途必要になります

施設入所支援が利用できる人

納得できる施設選びのアドバイス

本人の希望に合ったところに入所するためには、実際に見学にいってみることが大切ですが、それにはかなり時間と労力が必要となります。そこで、まずは今までお世話になってきた施設の職員など、施設の実情に詳しい人に相談することをお薦めします。施設の実情も、時代によって変わってきているので、最新の情報や傾向などの話を聞いたうえで、見学に行ってみてください。
見学の際には、本人の希望に添っているか、スタッフの表情や雰囲気はどうか、入所者に対する人数のほか、部屋や共有スペースの清潔さや環境や立地条件、また地域との交流があるかなど。以上が確認のポイントとなります。