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「1歳6カ月児健診」と「3歳児健診」 早期発見で改善する場合もあります。 |
赤ちゃんが生れると、病院や住んでいる地域の自治体などで乳幼児健診が行われます。
一般的に最初に受けるのは、出産した病院で行われる「1カ月児健診」です。病院によっては2週間後など時期が異なる場合もあります。任意の健診ですが、お母さんと赤ちゃんの健康状態を確認するものですから、ぜひ受けておいてください。
国の母子保健法で定められた法定健診「乳幼児健康診査」には、「1歳6カ月児健診」(1歳6カ月から満2歳までが対象)と「3歳児健診」(満3歳から満4歳までが対象)があります。実施するのは市区町村で、健診はいずれも地域の保険センターや委託した医療機関などで行われます。
そのほか、「3~4カ月児健診」はほとんどの市区町村で実施されており、「6~7カ月児健診」「9~10カ月児健診」などを実施している自治体もあります。
乳幼児健診は、乳幼児の発育状況の確認や親の育児相談の場であると同時に、疾病や障害の早期発見や治療に重要な役割を果たしています。とくに発達障害の場合は、1歳6カ月くらいでコミュニケーション、遊び、対人関係などの発達を確認できる時期といわれています。3歳くらいになると精神発達遅滞や広汎性発達障害などがないかどうかにも注意して健診が行われます。3歳前に気になったことがあったりしても、その段階で障害と断定するのは難しいでしょう。
健診によって身体の病気がみつかり、そこから発達障害や知的障害がみつかることもあります。
なんらかの障害が疑われる場合は、必要に応じて専門家のアドバイスなどの支援を受けることができます。