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ペアレント・メンターとは? 発達障害児を育てた親が相談役になる こどもとの接し方を学ぶ助けとなるペアトレ ペアレント・トレーニングで親が学ぶこと |
こんな悩みを持ったことはありませんか?
①専門機関に相談に行くのは敷居が高い
②学校で友達とうまくいっていないようだ
③発達障害と診断されたけれど、これからの生活をどうしたらいいのか
④こどもが気兼ねなく遊べる場所が知りたい
そんな時、同じ障害のあるこどもの親で、専門家とは違う視点で親に寄り添ってくれるのが、ペアレント・メンターです。
発達障害にはさまざまな症状があり、治療法も確立されていないため、どこに相談したらいいか、どのように対処したらいいか、親としては悩みの多い障害です。
そこで、発達障害のこどもを育てている親や家族を支援するために、各都道府県や政令指定都市では、発達障害者支援センターを中心に、ペアレント・メンターの養成派遣事業を行っています。
「メンター」とは「信頼できる相談相手」という意味で、発達障害のこどもを育てた親がペアレント・メンター(相談役)となり、同じようなこどもを持つ親の悩みを聞いて、専門家とは違う視点で寄り添い、問題を解決していくことを目的に活動しています。
ペアレント・メンターの支援を利用することで、同じ障害を持った親として共感し、子育て体験から出てきた生の情報や地域の情報などを得ることができます。
自治体によってさまざまな形態で行われており、東京都の場合は親グループや子育てサークルなどが開催する相談会に派遣する形式で行っています。
また、こどもの発達を促したり、問題行動を減らしたりするための保護者向けの「ペアレント・トレーニング(ペアトレ)」も厚生労働省の発達障害支援施策のひとつとなっており、全国で開催されています。ペアトレによって保護者がこどもとの接し方を学び、家庭でも取り入れて、望ましい行動を増やすことができます。
発達障害やその傾向があるこどもを持つ親だけでなく、子育てに悩む親にも有効といわれています。ペアトレは各自治体の発達障害者支援センターやNPO法人などで実施しています。